私が「脳をクリアリングすることが大切」と思っていた理由が、やっと言葉になりました。
私は以前から、
「脳をクリアリングすることが大切です。」
「脳に空白をつくることが大切です。」
とお伝えしてきました。
でも、正直に言うと、その頃私は「なぜ大切なのか」を言葉で説明することはできませんでした。
私自身の体験から、
「脳がスッキリすると、物事が見えやすくなる。」
「頭が軽くなると、自然に動けるようになる。」
そんな感覚があったからです。
だから私は、長い間、
「脳に余白をつくることが大事なんだ。」
と、感覚的に伝えていました。
「認知負荷」という言葉に出会って
先日、「認知負荷」についての記事を読みました。
そこには、
脳は一度に処理できる情報量に限界があり、
頭の中に未完了のことや判断することが増え続けると、
脳は疲れ、
集中力や判断力が落ち、
イライラしやすくなる、
ということが書かれていました。
読んだ瞬間、
「これだ。」
と思いました。
私が以前から感じていた
「脳をクリアリングする」
という感覚が、
「認知負荷」という考え方で説明できることに気づいたのです。
脳は、働きが悪いのではない
私たちは、
「最近、集中できない。」
「考えがまとまらない。」
「決断できない。」
そんなとき、
「自分の能力が落ちた。」
と思いがちです。
でも、本当にそうでしょうか。
もしかすると、
脳の能力が落ちたのではなく、
脳の作業スペースがいっぱいになっているだけなのかもしれません。
パソコンでも、
たくさんのソフトを同時に開くと動きが遅くなります。
壊れたわけではありません。
処理する仕事が多すぎるだけです。
私たちの脳も、それによく似ています。
「空白」とは、何もしないことではない
以前の私は、
「脳に空白をつくる。」
という言葉を使っていました。
今なら、もう少し正確に表現できます。
それは、
何も考えないことではありません。
脳が余計な情報処理をしなくてもいい状態をつくること。
これが、本当の意味での「脳の余白」なのだと思います。
余白が生まれると、
新しい発想が浮かび、
冷静に判断でき、
人の話も入りやすくなります。
そして何より、
自分らしい力を発揮しやすくなります。
私が、もう一つ大切だと思っていること
ここからは、私自身が20年以上の学びとセッションを通して感じていることです。
認知負荷は、
「脳が情報を処理しすぎている状態」
を教えてくれます。
一方で私は、
神経が緊張していると、脳は休みたくても休めなくなる
と考えています。
身体が「危険かもしれない」と感じている状態では、
脳は周囲を警戒し続けます。
すると、情報を処理し続ける状態になりやすくなり、
余裕がなくなってしまいます。
だから私は、
頭の中だけを整理するのではなく、
身体の緊張をゆるめ、
神経が安心できる状態を育てることも大切にしています。
脳と身体は別々ではありません。
その間をつないでいる神経の状態が、
私たちの感じ方や考え方、そして行動にも影響していると感じています。
あなたは、頑張りすぎているのではなく、脳が働き続けているだけかもしれません
もし今、
「最近イライラする。」
「集中できない。」
「決断できない。」
そんな自分を責めているなら、
立ち止まってみてください。
「私は今、頭の中に、どれだけのことを抱えているだろう。」
そう問いかけてみるだけでも、見え方が少し変わるかもしれません。
脳は、いつも全力であなたを支えようとしています。
だからこそ、
もっと頑張らせるのではなく、
少し余白をつくってあげる。
その余白が、
新しい発想を生み、
穏やかな気持ちを育て、
あなたらしい行動につながっていくのだと思います。
私自身、この「認知負荷」という考え方に出会って、以前から感覚的に大切だと感じていたことが、一つの言葉でつながりました。
これからも私は、脳だけではなく、身体と神経を含めた視点から、「本来の力を発揮しやすい状態」を探求し、伝え続けていきたいと思います。

